2011年8月アーカイブ

一脚をご存知ですか

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最近にしては珍しくカメラネタ2連投。

三脚はご存知の方も多いと思いますが、一脚というのがあります。

カメラの底にある三脚穴に取り付け、支えとして使用します。
が、脚が一本しかありませんので、三脚のように自立することはできません。人間による支えが必要です。

手持ち撮影じゃ厳しいが、三脚は場所を取るので使えないとか、移動しながら撮る場合に使います。もちろん三脚よりもブレは発生しやすいですが、はるかに軽いですから、機動性にすぐれています。


「そんなん、今どきのカメラは手ブレ補正があるからいらんのじゃない??」

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。実は僕もそう思っていました。
というわけで実験してみました。

標準ズームレンズの望遠端、シャッター速度は1/15sec、ピントはマニュアルにして、最も近距離で固定としました。
被写体はキーボード。「ま」の文字にピントを合わせて撮影しました。
一脚の効果が分かりやすいように、中腰で撮影しました。


まずは手持ち撮影、手ブレ補正なし。

IMGP0144

ピント位置を拡大。

IMGP0144MG

ブレブレなのがお分かりだと思います。


続いて手持ち撮影で、手ブレ補正を入れました。

IMGP0145

画像を小さくしていてもシャープになっているのがわかります。これもピント位置を拡大。

IMGP0145MG

先ほどより明らかにブレが減っています。手ブレ補正恐るべし。


続いて一脚使用。一脚や三脚を使う時には手ブレ補正はオフにします。

IMGP0146

ピント位置を拡大してみましょう。

IMGP0146MG

さらにブレが減っていますね。


今回の実験は明らかに手持ちに不利です。手ブレ補正が効きにくい近接撮影だし、姿勢は中腰ですからブレるのは当然の状況を作り出しています。
いろいろ試しましたが、椅子に腰かけて撮影するだけでブレの量はグンと減ります。テーブルに肘をつけばさらに安定するでしょう。手持ち撮影はいかに安定した姿勢を取るかが重要だということが、改めてわかりました。

手ブレ補正もかなり強力に効きますが、万能ではありません。近くの物ほど効果が弱いと言われています。安定した姿勢を取るのは言わずもがな。「手ブレ補正があるから大丈夫」と思っていると失敗します。

一脚の効果は絶大です。今回のような条件では手持ちだと構えるだけで大変で、ファインダーからの像が安定せず、ピントを合わせるだけで一苦労ですが、一脚を使うとかなりラクです(もちろん三脚が使えればその方がもっと安定します)。風景写真などでも安定して構図やピントが合わせられるでしょう。

一脚は小さいものなら、たためばカバンに放り込んでおけるサイズです。三脚ほど大げさでもないし、一本あると便利です。

デジイチ買った(友達がね)

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ええ。今回の買い物は僕の物ではございません。

今回の主人公は僕の二十数年来の友人であるO氏。
前々からデジイチが欲しいと言っていたが、ゴールデンウィークを過ぎてから本気で購入を検討しだしたようです。

で、「どのモデルがいいかねぇ?」という話になりました。

彼の趣味はバイクでのツーリング。
行った先での景色が撮りたいのだそうです。
そんなに荷物を持ち歩かないだろうからある程度のコンパクトさが要求されます。
標準ズーム一本でも十分かもしれませんが、だったらコンデジでもいいわけで。せっかくだからレンズ交換もしたいよね~。

予算は10万円以内とのこと。
O氏との付き合いは二十年以上。彼の価値観、考え方は十分把握しているつもりです。
最初は僕が愛用しているオリンパスのE-620が気になったらしいが、これは既に生産終了。オリンパスはミラーレス一眼に注力しているから、E-620の後継機は出る可能性が皆無に等しいです。
「ミラーレス一眼はどう?レンズも含めてかなりコンパクトにできるよ」と言いましたが、どうも乗り気でない様子。一眼レフというものに憧れてきた世代ですからね。当然と言えば当然です。

あれやこれやとメールでのやり取りを繰り返し、6月くらいにキヤノンのEOS Kiss X4がいいかね、と言う話に一旦は落ち着きました。
ただ、個人的には単焦点レンズを一本は持って欲しいので、標準ズームのキットにEF 50mm F1.8(1万円以下で買える)を加えるのをおススメしておきました。


それからしばらくして、「7月31日にカメラ買いに行くから一緒に来てくれ」とメールがありました。
ちょうどオリンパスからE-P3が発売されたばかりでしたので、事前に見に行きました。
E-P3は先代モデルよりAFが格段に速く、使い勝手も良好。レンズもコンパクトで、新しくラインナップに加わる単焦点レンズもデザインが素晴らしい・・・
この時点で、僕個人としてはE-P3が一押し。しかしO氏は光学ファインダーにこだわることは大いに予想されました。

しかしねぇ・・・EOS Kissだとファインダーがペンタプリズムじゃなくてダハミラーだからなぁ・・・
そうなるとEOS KissじゃなくてEOS 60Dかぁ?そう言えば60Dはだいぶ安くなっているから予算内で収まる。でもちょっと重たい・・・
大体、広角が使いたいって言ってるのに、キヤノンの広角ズームは7万くらいするぞ。それに重量も400g以上。レンズメーカーなら安くはなるが、重さは変わらない。APSサイズの単焦点レンズ、しかも広角はラインナップすらない。
うーむ・・・・やっぱりE-P3を推してみるか・・・


などと悩みながら当日を迎えました。
向かった先は紙屋町デオデオのウォッチ&カメラ館。
各メーカーのレンズラインナップが一通り揃っていて、いろいろ比較するのには適しています。
とりあえずはキヤノンの交換レンズから。広角ズームを見たO氏は「(値段が)こんなにするの??しかも結構デカイ」と驚いた様子。
その後にオリンパスのマイクロフォーサーズ用広角ズームを見ると、ミラーレスにすることでレンズがいかにコンパクトになるかは理解してもらえたようです。
E-P3を触って見ますが「やっぱりミラーレスはどうもなぁ・・・」という返事。

うーん、じゃあもう一回EOS Kissを触ってみますか・・・
あれ?これEOS Kiss X5じゃん。
買いたいのはX4なんだけど・・・あ、あっちのアウトレットの方にあったよ。

と言ってX4の所に行く男二人。
その時、僕の視界にX4の隣にあるカメラが入りました。

「あれ?これペンタックスのK-7じゃん。K-5が出たから型落ちなんだね・・・っておいっ!何だよこの値段は!!!」
僕の目線はすっかりK-7に釘付けになってしまいました。一応はフラッグシップ機なのにありえない安さ・・・そのまた隣のニコンD5000より安いじゃないですか。とてもブログに書けない値段です。

ここで急きょ作戦変更w。いかにK-7が素晴らしいかをマシンガンのようにO氏にしゃべくり倒しました。

「いいかい。エントリー機と上級機の違いはまずファインダーの見え具合なのよ。比べたらわかるけど、K-7は見え具合が全然違うでしょ?それから視野率って言って、ファインダーで見える範囲よりも、実際に写る範囲は若干広いのが普通なんだけど、K-7はほぼ100%。つまりファインダーで見える範囲と実際の写る範囲がほぼ同じ。これを実現するのはすごい難しいんよ。」
「あと、ペンタックスはいろんなダイヤルを緑色に合わせておけばおススメの設定になるようにできているから、もし設定が分からなくなったら、『とりあえずグリーン』って覚えておけばいい。あと、ペンタックスは『ハイパープログラム』って言って、プログラムモードからダイレクトに絞り優先やシャッター速度優先モードに切り替えられるんよ。で、元に戻すのもグリーンボタン一発。この分かりやすい操作系はペンタックスだけ。」
「それからペンタックスは単焦点レンズがいっぱい揃ってる。広角ズームは重いし高いけど、広角でも単焦点は明るいし小さいでしょ?標準ズームにこの単焦点レンズを一本買えば撮りたいものはカバーできると思うよ。」

・・・等々、「お前はメーカーの回しものかっ!」と突っ込みを入れられそうなくらいのセールストークを展開いたしました(実はさらに5分以上は喋ってる・・・)。
O氏も僕が言わんとすることを理解してくれたようです。メーカーは違えども、かたやエントリー機、かたやフラッグシップ機。まぁ触り比べてみりゃ違いはわかりますよ。
僕:「K-7の方が若干重いけどいい?」
O氏:「この程度なら問題なし。よし決めた!これ買う!!」

ということでお買い上げ~。
偶然ではありますが、掘り出し物を見つけることができてよかったです。K-7でデジイチライフを堪能して下さい。

今回のお買いもので思ったのは、「人に物を勧めるにはその人となりを十分に理解しないといけない」ということですね。
予算や目的だけじゃなく、その人の趣味や大事にしている物は何か。
そこを理解した上で、各メーカーの違いや思想を伝えることができれば、いいお買い物ができるのではないでしょうか。

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