2011年9月アーカイブ

スポットメーターその2

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前回の続き。

スポットメーターに限らず、露出計の基準は「反射率18%のグレー」です。

「そんなこと言ったってそのグレーってどんなグレーなんじゃい!」というツッコミが来そうです。
そういう時のためにこんな商品があります。

P9282747

18%グレーのカードです。大きなカメラ屋に行ったら置いてあることがあります。
材質はボール紙みたいなものなので、僕はカードサイズに切って、財布の中に常時入れております。時々出しては身近なものと比べ、反射率18%の感覚を養っております。


さて、どんな優れたカメラ内蔵の評価測光を用いても、絶対に無補正では適正露出で撮れない物を撮ってみましょう。
それは何か?

P9272741

発泡スチロールですwww。こんな撮り方するかよと言われそうですが・・・
画面全体に真っ白な発泡スチロールを入れると、どんな測光方法でもこんなグレーに写っちゃいます。ちなみに感度ISO400、絞りf5.6でシャッタースピードは1/80secでした。
我々は発泡スチロール以外の物と見比べたり、「発泡スチロールは白い」という記憶があるため、白と認識します。一方、カメラが露出を決定する情報源は、ファインダーに写っているものだけです。まぁ敢えてカメラに酷な条件を与えたわけです。

この発泡スチロールに、先ほど紹介した18%グレーカードを張り付けてスポットメーターで測光してみました。すると6+2/3EVという数値が出ました。
シャッタースピードは1/13secとなります。先ほどの写真と2+2/3EVもズレています。
この露出をカメラにセットして撮影してみましょう。

P9272742

本来の白に近づきました。もう1/3か2/3EVアンダーにした方がいいですが、これは微調整の範囲。

実際に使っている時は、「どこを18%グレーと決めるか」「どの部分まで白飛びや黒潰れしないようにするか」などを考えています。カメラにお任せよりも数段時間はかかりますが、自分の意思を露出に込めるという意味では優れているのではと思います。

スポットメーター

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中央重点測光の話をしたので、スポット測光の話もしましょうか。

・・・といいたいところですが、実はカメラのスポット測光はあまり使っていないんです。
使うと言えば極端な逆光の人物くらいですかねぇ。

いちおう説明しますと、スポット測光というのは、ファインダーの中心のごく一部だけの明るさを測ります。
ただ、明るさといってもカメラ自体は白いものも黒いものも、全て反射率18%のグレーとして算出されます。
なのでかなりの確率で露出補正が必要になります。反射率18%に近いもの、たとえばアスファルト、北の青空、肌の色(女性やこどもは+1段オーバーにすると奇麗に写るなんていいますが)を測ってAEロックという方法もあります。

・・・でもイマイチ使いにくいのよねぇ。特に三脚を使っていると、あちこちカメラを振り回すのが難しいし。


というわけで、スポット測光を使わないで、僕は単体露出計を愛用しています。

それがこちら。
P9212721

ペンタックスのデジタルスポットメーターという商品です。
実物は結構デカイですが、使い方はいたってシンプル。
画面奥に隠れてますが対眼レンズがありまして、そこからのぞきながら明るさを測りたいところでスイッチを押します。すると明るさがEVという単位で表示されます。

でもそれだけじゃシャッタースピードや絞りは決められません。
P9212735

この写真の中央部にあるのが露出を決定する計算尺です。緑の数字は感度、オレンジの数字は先ほど測ったEV値を三角マークにセットすると、求めるシャッタースピードと絞りの対が出てくる、という何ともアナクロな作りになっております。


で、こんな面倒くさい方法のどこが優れているのかですが、たくさんの場所の明るさを測る時に威力を発揮します。
オレンジの三角の両サイドになにやら白い目盛が刻んであるのが見えるかと思います。
この1〜10の範囲に、フィルムや撮像素子が白飛びや黒潰れをせずに写せる範囲(ラティテュード)が相当します。
だから、「この露出だと画面のこの辺は白く飛んじゃうな」と判断したり、「ここがギリギリ真っ黒にならないように露出を決めよう」ということが簡単にできます。

フィルムもデジカメの撮像素子も、人間の目が認識できるよりはるかに狭い範囲の明かりしか取り込むことができません。ペンタックスのデジタルスポットメーターは、どこを基準にしてどこを捨てるのか、その判断にものすごく役に立つのです。


実際にスポットメーターを使用して露出を決定して撮影した写真がこちら。
夕暮れの平和公園 on Twitpic

画面中央の橋の部分を測光して露出決定。夕暮れの空が若干白飛びになりますが、雲まで白飛びにならないように若干補正して撮影しました。

中央重点測光のススメ

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最近カメラネタばっかりですねぇ。
まぁずっと自転車ネタばかり書いてきたのでたまにはいいでしょう。

以前にもちょっと書いたことがあるのですが、一眼レフ、一部の高級コンパクトカメラには露出を決める測光モードというのを切り替える機能がついています。

切り替えができるものは、大抵以下の三種類から選べるはずです。

  1. コンピュータが光線状態などいろいろ判断して決めてくれる、評価測光(メーカーによって呼び方が違います)
  2. 画面中央の明るさを重視しながら、画面周辺の明るさもある程度測る中央重点測光
  3. 画面中央のごく一部分のみ測るスポット測光

まぁ大抵はコンピュータにおまかせの、いわゆる評価測光を使うでしょう。
僕もこれが一番使用頻度が高い気がします。なーんにも考えなくてもいいですから。しかもかなり正確。

ただ、評価測光も万能ではありません。
極端な逆光、真っ白だったり真っ黒な被写体では、おかしな露出値を出してくることがあります。

そういう場合に備えて中央重点測光や、スポット測光というものが用意してあるんですね。


というわけで、今回は中央重点測光を取り上げてみたいと思います。

先日、仕事の関係で大阪まで出張に行ってきました。
空き時間が結構あったので、ちょっと通天閣へw

P9182686

評価測光でも奇麗です。青空の部分はちょうどいい気がしますが、通天閣自体は若干露出アンダーに思えます。

今度は中央重点測光にしてみましょう。
P9182687

タワーの中央辺りを測光。タワー自体は白っぽいため、+1段補正しています。結果として、評価測光より+2/3段明るくなっています。こちらの方が僕のイメージに近い映像です。

中央重点測光は単純ながら意外とよくできた測光方式で、順光で極端に白っぽいとか黒っぽいものが被写体になければ出た目でOKだと思います。
僕のやり方は、白っぽいものなら+1段補正、黒っぽいものならー1段補正、強い逆光なら+2段補正を行います。ここから微調整が必要なら更に補正を行いますが、大雑把でも割といけます。

評価測光は優秀なのですが、露出の決定方法はブラックボックスに包まれています。なので、「どうしてこの数字が出たのか」が分かりません。まぁメーカーによってはわりと分かりやすかったりしますが、メーカーが違うと傾向がガラリと変わるので、補正が必要か否か、撮る前に予想が付きにくいです。

対して中央重点測光は、コンピュータによる余計な計算が入らない分、露出の傾向がつかみやすく、メーカー間の差も小さいです。なので、「ここは白いから+1段」とか人間の意図を反映させやすくなります。機械に使われるのではなく、自分で積極的に機械を使いこなしていきたい、というのが僕のコンセプトですから、中央重点測光は僕の性格にあっていると思います。


これは大阪駅。
P9182698

中央重点測光で、何も考えずに撮影するとこうなりました。天井から透けている光のせいで、露出アンダーになってしまいました。まぁ十分許容範囲内ですけど。

一旦カメラを下に振り、天井をフレームアウトさせて床の部分でAEロック。その後再度フレームし直したのがこちら。
P9182699

AEロック、露出補正を組み合わせることで、「撮影者の意図」を込めやすくなるのがおわかりでしょうか。


ところで、もう一つのスポット測光ですが、これはちょっと使いこなしが難しくなります。露出補正は必須です。
極端に明暗差の強い逆光での人物撮影くらいしか僕は使わないです。本当にスポット測光で露出を決める時は、スポットメーターを使っています。スポットメーターについては、また改めて書こうと思います。

評価測光よりも自分の意図を込めやすく、スポット測光ほど難しくない。
せっかくですから、ちょっと中央重点測光も試してみて下さい。

月がとっても青いから

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今日は仕事の関係で泊まりです。

とはいえ、そんなに忙しいわけではないので、何気にtwitterを見てましたら、どうも月関係のツイートが多い。

しばらくして、「ああ、今日は十五夜だったか」とようやく気付きました。


せっかくなので、月の写真でも撮りましょうかね。
こういう時に備えて(?)職場にもデジイチと三脚は常時スタンバイしております。(何をしに職場に来てるんだ・・・)

ベランダに出て三脚をセット。
リモートレリーズを付けたデジイチを三脚に取り付けます。

最近のデジイチはライブビューがありますので、三脚で風景を撮る時には特に重宝します。もちろんライブビューモードへ。
こういう時にカメラが出す露出はアテにならないので、露出モードはマニュアルに。
ついでにフォーカスもマニュアルにします。ライブビューの強みを生かし、月だけ拡大してフォーカシング。っていっても無限大でOKなんですが。

という感じで撮ったのがこちら。
IMGP0194

標準ズームしか持っていなかったので、月だけのアップは諦めて広角で背景も入れました。
しかし月が明るすぎましたねぇ。もっと早い時間に撮った方が、月と背景の明るさのバランスがとれて綺麗でした・・・

それはともかく、なーんか月明かりが紫がかっている・・・カラーバランスがオートだからねぇ。
というわけで、カラーバランスを雲天にしてみたのがこちら。
IMGP0202

まあ一番見た目に近いかな・・・


普通に撮っても面白くないんで、思いっきり月の明かりを青くしてみましょう。
というわけでカラーバランスを白熱電球にしてみました。
IMGP0201

現実にはこんな色をしているわけないんですが、一番雰囲気が出てるかなぁ。
今日一番のお気に入り写真でした。

しばらくぶりです。

最近朝練と称して早起きしているのでブログを書こうと思っても夜は眠くて・・・


ちょっと前の話なのですが、友人達と山口県の秋芳洞へ行ってきました。
先日K-7を購入した友人も参加なので、僕もデジイチを持って行くことにしました。

この日の僕のお供はOLYMPUS E-620。よくわかんないんですが、こいつの出す絵が好きなんですよね。それでいてレンズも含めてコンパクトですし。
普通のAPS-Cサイズのデジイチだとズームが2本くらいしか入らないカメラバッグに、レンズを計4本入れて持って行きました。使ったのはほとんど25mmF2.8の単焦点ですけど。

まずは鍾乳洞の入り口。これは広角ズームを使用。
P8282595

鍾乳洞の中は大変暗いのでISO感度を800に設定。後から思えばノイズ覚悟で1600でもよかったかも・・・
レンズは明るいものを使わないといけませんので、25mmF2.8(35mmフィルム版に換算して50mm)をチョイス。
やっぱり明るいレンズは必要だなと痛感しました。

P8282598

とはいえこれでもシャッタースピードは1/5sec。手ぶれ補正のみでは厳しいです。一脚を使えばかなりブレは押さえられます。

光の加減が面白かったので一枚。
P8282603

先ほどの写真とほぼ逆方向から。
P8282604

一脚は出したり納めたりがちょっと手間ですが、三脚ほどじゃないし、これだけブレ軽減の効果があるならガンガン使うべきだと思います。
そしてこれだけ暗い所だと明るい(F値が小さい)レンズは必要ですね。ズームだとかさばりますが、単焦点ならコンパクトです。フォーサーズ(マイクロでない)の単焦点広角(35mm相当)レンズを出して下さい、オリンパスさん・・・

P8282622

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