スポットメーター

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中央重点測光の話をしたので、スポット測光の話もしましょうか。

・・・といいたいところですが、実はカメラのスポット測光はあまり使っていないんです。
使うと言えば極端な逆光の人物くらいですかねぇ。

いちおう説明しますと、スポット測光というのは、ファインダーの中心のごく一部だけの明るさを測ります。
ただ、明るさといってもカメラ自体は白いものも黒いものも、全て反射率18%のグレーとして算出されます。
なのでかなりの確率で露出補正が必要になります。反射率18%に近いもの、たとえばアスファルト、北の青空、肌の色(女性やこどもは+1段オーバーにすると奇麗に写るなんていいますが)を測ってAEロックという方法もあります。

・・・でもイマイチ使いにくいのよねぇ。特に三脚を使っていると、あちこちカメラを振り回すのが難しいし。


というわけで、スポット測光を使わないで、僕は単体露出計を愛用しています。

それがこちら。
P9212721

ペンタックスのデジタルスポットメーターという商品です。
実物は結構デカイですが、使い方はいたってシンプル。
画面奥に隠れてますが対眼レンズがありまして、そこからのぞきながら明るさを測りたいところでスイッチを押します。すると明るさがEVという単位で表示されます。

でもそれだけじゃシャッタースピードや絞りは決められません。
P9212735

この写真の中央部にあるのが露出を決定する計算尺です。緑の数字は感度、オレンジの数字は先ほど測ったEV値を三角マークにセットすると、求めるシャッタースピードと絞りの対が出てくる、という何ともアナクロな作りになっております。


で、こんな面倒くさい方法のどこが優れているのかですが、たくさんの場所の明るさを測る時に威力を発揮します。
オレンジの三角の両サイドになにやら白い目盛が刻んであるのが見えるかと思います。
この1〜10の範囲に、フィルムや撮像素子が白飛びや黒潰れをせずに写せる範囲(ラティテュード)が相当します。
だから、「この露出だと画面のこの辺は白く飛んじゃうな」と判断したり、「ここがギリギリ真っ黒にならないように露出を決めよう」ということが簡単にできます。

フィルムもデジカメの撮像素子も、人間の目が認識できるよりはるかに狭い範囲の明かりしか取り込むことができません。ペンタックスのデジタルスポットメーターは、どこを基準にしてどこを捨てるのか、その判断にものすごく役に立つのです。


実際にスポットメーターを使用して露出を決定して撮影した写真がこちら。
夕暮れの平和公園 on Twitpic

画面中央の橋の部分を測光して露出決定。夕暮れの空が若干白飛びになりますが、雲まで白飛びにならないように若干補正して撮影しました。

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このページは、りゅうじが2011年9月26日 22:40に書いたブログ記事です。

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